食品パッケージは特に注意したい!「実は袋が密閉できてない!?」

食品は特に注意したい!実は復路が密封できてない!?

食品を加工・販売している事業者さんは特に気を付けないといけない内容です。

食の安全に関わってくるので、できていないかも…という方はしっかり対策しましょう!

実はよくある「密閉できてないパッケージ」

道の駅や地方の直売所などで特によく見かけるのですが、「よく見ると袋がしっかり密閉できていない」ケースがあります。

密閉状態にならないと、せっかく中にシリカゲルなどの乾燥剤やエージレスなどの脱酸素剤を入れても効果が無くなってしまいます。

風味が損なわれるのはもちろん、カビの発生など食の安全性に直結する重要な問題です

ケース① 「シール不良」

袋を密閉するために熱シール機で圧着して袋を閉じる時、しっかりと熱シールができていなかった!というケースです。

原因①加熱不足

シール機の圧着が足りなかったために密閉できていない状態です。
シール機のダイヤル設定を強くしたり、圧着時間を長くしたりして、状態を見ながら調整しましょう。

原因②加熱し過ぎ

加熱不足とは反対に、加熱のし過ぎでもシール不良になってしまいます。

シール不良にならないように・・!と加熱をしすぎると、圧着した部分が溶けすぎて薄くなってしまい、端からぺりっと破けてしまったり…なんてことも!

原因③袋がシワになっていた

圧着する時に袋にしわがあると、その部分に隙間ができてしっかり溶着できていない場合があります。

圧着する時はしっかり袋をきれいにのばして行いましょう!

ガゼット(マチ付き)袋は気を付けてね!

サイドにマチのついた袋(通称、ガゼット袋)を使っている方は多いかと思いますが、実はシール不良が起きやすい袋なんです。

ガゼット部分は厚みが出る分シールがしにくくなります。
また、マチとの境目部分は隙間ができやすい部分なのでしっかりシールできているか確かめましょう。

マチのある部分は、袋が四重に重なります。

それだけ厚みがでるので、当然圧着もしにくくなります。

特に、マチとの境目の段差部分にはすき間ができやすいので、シール作業をした後はしっかり確認をしておいた方が良いですよ!

どうやってシール不良をチェックするの?

目視

原始的でシンプルですが(笑)、明らかなシール不良なら目で見てわかりますので、まずはじっくり見てチェックしてみましょう!

専用のスプレーを使う

袋がちゃんと溶着されているかをチェックするための専用のスプレーが販売されているので、シール機の設定をした後などに使ってみると安心です。

使うとき、液が手に付かないように気を付けてくださいね!!メーカーさん曰く、かなり色素の粒子が細かいので取れにくく危険らしいです…!

水中でチェックする

圧着した袋を水中で圧迫してシール不良がないか確かめる方法です。

水中で袋を強く押し付けて、中から気泡が出てくればシール不良があるという事です。

ケース②そもそも袋の材質が合っていない

ポリエチレン製の袋を使っている

ポリエチレン(PE)製の袋は湿気などの外気を通しやすいので、お菓子などの長期保存には向きません。

もちろんエージレスやシリカゲル等もあまり効果がないです。

風味も逃げてしまうので、香りを保ちたいお茶やハーブ、コーヒーなどには使わないようにしましょう。

OPP袋を使っている

OPP袋とは正式名称で「二軸延伸ポリプロピレン」。

透明性が高くパリっとした質感で、よくDMの袋などに使われている素材です。

よく、手でピリッと裂けてしまう袋があるかと思いますが、それがOPP袋です。

OPP単体でできた袋は引き裂きに弱く、熱シールにも向いていません。

シール機で溶着しにくく、シール不良が起きる可能性が高いので注意してください!

破けやすいので少しの衝撃で中身が出てしまうこともあります。
実際、OPP袋に入れたために袋がサイドから破け、中身がバラバラになってしまったおかきを見たことがあります。

袋を選ぶ時は使用例の写真を参考にしよう!

包装に使う袋をネットやカタログで購入されている方は、その袋の商品写真をみてみましょう。
だいたい中身に何か入れている使用例の写真があるかと思います。

例えばこの袋だったら中にマドレーヌが入れてあるので、
「しっとりした脂肪分多めの焼き菓子は、この袋なら大丈夫なんだな」とわかります。

あ、脱酸素剤もお忘れなく〜!
「ガス袋」という名称のものは脱酸素剤使えますよ^^


食品の包装については気をつけるところもたくさんありますが、最低限の袋のチョイスとシール不良等に気をつければ大丈夫かと!
しっかり包装材料を選択すれば美味しさも長く保てるし、それだけ多くの人に美味しさを届けられるということです!
包装材料の販売サイトにも、商品ごとに「脱酸素剤対応」など書いてあるかと思うので、しっかり確認して選択していきましょう〜!

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