観光やおみやげの売上が見込めない状況になり、オンラインに販路を開拓している地方の事業者も多いかと思います。
そんな地方の商品のパッケージがどのように変化していくのかを考えて見ました。
コロナショックでもろに打撃を受けている産業の1つが、「観光」です。
特に地方には、観光で売上が左右される業態も多く存在します。
そんな事業者の方で、「オンライン」(通販、お取り寄せ)に舵を切った方も多いのではないでしょうか。
今回は「地方」に特化して、どのようにパッケージが変化していくのか
2つの観点から考えてみました。
①物理的な「機能性」がごまかせなくなる
それまで、道の駅や小さな直販のお店では「この包装だとあんまり商品が守られていないな」と思う、袋の材質が商品に合っていないパッケージが多く見られました。
(例)
・これじゃあお煎餅が湿気ちゃうよ…
・袋がちゃんと閉じられていない!
・この袋じゃ風味がどんどん逃げてっちゃう…
・これじゃあバター風味のお菓子がどんどん酸化してまずくなっちゃう…
この辺りは、直接販売ができるので、ある程度ごまかせていた面もあったのではないかと思います。
でも通販の場合はそうはいかなくなります。
通販の場合、「輸送」というワンクッションが入ることになります。
そして、温度変化や継続的な振動に耐えられるパッケージが求められるようになります。
それまで自己流でなんとなくパッケージの材料を選んでいた方は、
パッケージの「機能性」を見直してみませんか?
②観光の「空気」でごまかせなくなる
通販になると、それまでの「観光のお土産」という買い方ではなくなるので、日本全国全ての商品が同じ土俵に並ぶことになります。
足を運んでもらわなくてもいろいろな人に買ってもらえるメリットはありますが、「観光ついでに買ってもらえる」という機会がなくなるので競争が激しくなるというデメリットもあります。
観光の思い出に買うという、非常に強力な「買う理由」が失われてしまうのです。
その場合、今までのようにただ作って売るだけでは商品が売れなくなります。
パッケージデザインをはじめ、
リーフレット、ウェブサイト、商品と一緒に送るメッセージカードなど…
あらゆるツールを使って一貫した世界観を作りあげ、離れていても自分の想いやその土地らしさを感じられるような、感情に響く見せ方ができるかどうかで大きな差が生まれてくるのではないでしょうか。
こういったこれからの変化に対応していくには、一人でやるのは限界があります。
・機能性の相談なら、包装資材業者やメーカーに
・パッケージデザインやその他ツールのデザインならデザイナーに
・ウェブサイトの作成や通販サイトの構築なら、WEBデザイナーに
可能な限りそれぞれのプロの力を借りて、どんどん人に頼ってみてくださいね。