パッケージデザインを考える時、見た目だけ考えていませんか?
そのパッケージは、本当に「実現する」パッケージでしょうか?
手作業だからこそ落とし穴になりがちなポイントをまとめてみました。
商品を実際にパッケージで包装する時の作業として、
- 袋詰め
- シール貼り
- 箱の組み立て
・・・上記のようなものがあります。
大量生産商品の場合は包装機械で自動的に行われるのですが、ローカル商品のような小ロット生産の場合、ほとんどが手作業で行われます。
手作業では難しいようなパッケージになっていないか、誰でも包装作業ができるような仕組みになっているかを考えておく必要があります。
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シール貼りは意外と難しい
シールを貼ってパッケージを作る方法は、手軽で見栄えも良く、便利な手法です。が、一発で綺麗にシールを貼ることができる人は意外と少ないものです。
一般的にスーパー等で売られている商品は自動貼りされた商品が多く、実は手作業ではできないようなものもあるので要注意です!
失敗しがちなシール貼りのパターン
袋(or箱)に対して、まっすぐに貼れない!
四角いシールは、少しの歪みも目立ちやすいです。
丸型や変形のシールにすると、多少シールが斜めになってしまっても目立ちにくくなります。
どうしても曲がってしまう、という方は、いっそ大胆に斜めに貼ってしまうというのも一つの手です!
シールを貼る位置でも一工夫できます。
パッケージのフチにシールをぴったり沿わせるように貼れば、まっすぐ綺麗に貼りやすいです。
袋(箱)自体にも印刷を入れる場合は、シールをはる位置にガイド線をあらかじめ印刷してしまうこともあります。
シールが大きすぎる
シールの面積が大きくなればなるほど、綺麗に貼ることは難しくなります。
しわができたり、曲がってしまったり・・・
一度テスト用に試作のシールを作ってみて、綺麗に貼れるか確認しておいたほうが良いです。
ボトルなど、筒型の容器にシール貼りをしたいとき
ジュース等の飲料や、ドレッシング等の調味料のボトルにシールを貼ってパッケージを作ることは良くあります。
しかし、実は手貼りでボトルにシールを貼るのってすごく難しいんです。
ボトルにまっすぐ綺麗にシールが貼れている商品をよく目にするかと思いますが、ラベラーと呼ばれる機械で自動的に貼り付けていることが多いです。
手作業の場合、速く、まっすぐ、綺麗に貼ることはよほど熟練の技術がないと難しいです!
ぐるっとボトルを巻くようなシールは歪みも起こりやすいので、表面、裏面でシールを2面に分けたりした方が良いかもしれません。
いずれの場合も、実際に包装作業をする人に事前に確認をして了承を取っておくことをおすすめします!
- パッケージの試作を見てもらう
- 実際に包装作業をしてもらう
- 作業に時間がかかりすぎないか確認する
- 綺麗に包装作業ができる設計になっているか確認する
私もパッケージデザインを考えるときはついつい仕上がりのビジュアルばかりに考えが偏ってしまいがちです。
しかし、その最終的な仕上がりまできちんと持っていけるかが大事なので上記のチェックポイントは抑えておきましょう。
思いやりのあるパッケージを考えましょう!