「パッケージデザインは情報を絞りなさい!」
とは言われるけど、商品のセールスポイントを色々書きたいし、絞り切れない…
今回はそんな方に向けて「残す情報」と「捨てる情報」を判断するポイントを紹介します。
コンテンツ
キーワードは「差別化」
差別化をしようとパッケージに色々なことを書いてしまっても、本当の意味での差別化ができていなければあまり意味がありません。
「他に真似できないこと」
「他で代わりがきかないこと」
が本当の差別化ポイントです!
①まず商品のセールスポイントを挙げてみる
まずは、商品の「良いところ(セールスポイント)」を思いつくまま書き出してみましょう。
・素材にこだわっている
・とにかく美味しい
・使い心地が良い
・希少性がある
・見た目が変わっている
・今までにない味、食感、見た目
…などなど、これは商品のウリになる!というポイントを挙げていきます。
②「他と違うところ」に絞っていく
次に、その中から「他にはないポイント」を判断基準にして、情報の優先順位をつけていきます。
そして、「これだけは言いたい!」という一番優先順位が高いポイントをパッケージで存分にアピールしましょう。
例えば、
「オーガニック素材にこだわって無添加で安心安全です」
という魅力を持った食品は世の中にごまんとあります。
残念ながら絶対的な差別化にはつながらないので、優先順位は低くなります。
「○○産の○○使用」
というのも、よほど世間に高いブランド価値で認知されたものや地域を除いては、それだけではさほど商品の魅力にはなりません。
「他社でも代用できる魅力」は思い切って捨てて、その商品だけの、代わりのきかないセールスポイントを見つけてみましょう。
想いやストーリーこそがウリになる
モノがあふれた現代では、「美味しい」「使いやすい」などという機能面でのセールスポイントでは差別化が難しくなっています。
そんな時は、開発秘話や商品に込めた想い、ストーリーをアピールしてみましょう!
どうしてこの商品を作ろうと思ったのか?
開発までの苦労、商品をどんな人に買ってほしいか、
どんな人たちが関わったものなのか…。
そういった、情緒的に訴えかけるストーリーも立派なセールスポイントになります!
ストーリーを売ったカステラ
パッケージマーケッター松浦さんのブログから引用させていただきました。
このカステラの商品名は、
「四代目と喧嘩しても作りたかった五代目の米子カステラ」。
もう、ストーリーしか書いてない!!!笑
でも、「なんだか想いの詰まったカステラなんだな…!」ということが伝わってきます。
「こだわりの卵を使って〜」とか書かれるよりも、グッとくるものがありますよね。
「自分にはそんな語れるストーリーなんて…」
と思った方は、人に話してみるのがおすすめです。
自分では当たり前だと思っていて気づかなかった、思いがけない商品の魅力が見つかるかもしれませんよ。
(もちろん、デザイナーに相談してみるのもOK!)
いかがでしたか?
本当に伝えるべき商品の魅力を見つけて、それをパッケージデザインで存分に伝えて「深く刺さる」パッケージを作りましょう!