いつもお世話になっているあの人に、離れて暮らす大事な人に、日頃言えない気持ちを伝えたい!でも直接言うのは照れくさい…
そんなとき、あなたの代わりに思いを伝えてくれる。そんなパッケージアイデアを紹介します。
コンテンツ
親子の絆を結ぶパッケージ
先日、新聞の経済欄でこんな記事を見つけました。
“離れて暮らす家族への贈り物 「しおくり米」2種類発売”。
お米でつながる
コミュニケーションギフト
「しおくり米」
親から子へ、子から親へ。
八代目魏兵衛「しおくり米」商品ページより抜粋
離れて暮らす家族への想いや感謝、近況報告をお米と一緒にお届け。コミュニケーションを楽しみながら、家族との絆を深めます。儀兵衛らしい「しおくり」のカタチを表現した温故知新の贈りものです。
こちらは、お米を風呂敷に包んだ美しいギフト商品で大ヒットを遂げている八代目儀兵衛さんと京都芸術大学生との共同開発商品。
1合のお米を平らに真空パックし、パッケージには親から子へのメッセージが入っています。
「ちゃんと食べてる?」「たまには顔見せてね」などの子どもを気遣う親の思いを、パッケージが「しおくり」とともに届けてくれるのです。
ちなみに、「子から親へ」と言う逆バージョンもあるみたいです!
パッケージの力で「親子のコミュニケーションを生む」という新たな価値を商品に与えている事例です。
パッケージには「商品の魅力を伝える」「商品を保護する」だけでなく、「コミュニケーションツール」という役割も与えることができるんです。
シーン別のパッケージでお茶文化を復活させた「ごあいさつ茶」
パッケージを変えて「ごあいさつ」の代わりに商品を使ってもらうことで、売りにくかった商品を売れるようにした事例もあります。
京都の会社が行うサービス「京都ぎょくろのごえん茶」。
「お茶文化のアップデート」をミッションに掲げ、色々なシーン別のオリジナルパッケージでお茶のギフト商品を多数展開し、これまでお茶の文化に興味を持たなかった人にもお茶の魅力を発信しています。
上の画像のお茶パッケージは「父の日」バージョンのもの。
直接感謝の気持ちをお父さんに言うのは照れ臭い…という人は多いでしょう。(私もそうです…)
でも、このお茶を贈ることでパッケージが気持ちを代弁してくれます。
その他にも結婚・出産、誕生日、入学卒業、就職など…ほんとうに様々なシーンに合わせてごあいさつのパッケージを選ぶことができます。
お茶って、自分用に買う人は実はそこまで多くないと思います。
でも、「人に贈る」という用途にはお茶はすごく便利。
それに合わせてメッセージも贈ることができるなら、贈る方ももらう方も嬉しい気持ちになりますよね。
パッケージを変えることで、「お茶」という商品を「メッセージカード」として売ることで、それまで売れなかった商品が飛ぶように売れるようになったのです。
良質なコミュニケーションツールになり、さらにおいしいお茶の文化まで広めることができる。
パッケージに意味を持たせることで可能性は無限に広がる!
そんなことを実感させてくれるサービスですね。
商品の「ギフト」としての用途の可能性を考えて、
そこに人と人とをつなぐコミュニケーションの役割をプラスしてみる。
あたたかい人の繋がりが増えて、商品も売れるようになったらすごく素敵なことですよね。
パッケージアイデアの1つとして、参考になれば幸いです!