誰でも地域のさまざまな分析データを調べることができる「RESAS(リーサス)」が提供している、『新型コロナウイルスが地域に与える影響』に特化したサイト「V-RESAS」。新時代の戦略に活用しない手はない!!
コンテンツ
V-RESASとは
V-RESASは、地方創生の様々な取組を情報面から支援するために、内閣府地方創生推進室と内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局が提供しています。特に、地方公共団体や金融機関、商工団体等の皆様が、新型コロナウイルス感染症が地域経済に与える影響を適時適切に把握することで、観光関連施設や生活基盤等の地域資源を維持し、感染症拡大の収束後に地域経済を再活性化させていくための施策の立案、遂行及び改善をするためにお使いいただけます
V-RESAS このサイトについて
つまり、「新型コロナウイルスが自分の地域にどんな影響を与えているのか」を誰でも、すぐに、わかりやすく調べることができるサイトなのです!
閲覧はもちろん無料。会員登録なども必要なく、本当に誰でもすぐに調べることができます。
6つのカテゴリーのデータを見られる
まずはページ左上にある「都道府県を選択」というプルダウンから、自分が調べたい地域を選択しましょう。
見られるデータは全部で6つのカテゴリー。
- 人流
- 飲食
- 消費
- 宿泊
- イベント
- 興味・関心
それぞれの動向のデータを、都道府県単位で見ることができます。
通常のRESASは市町村単位で調べられたのですが、V-RESASはそこまで細かく調べることはできません。
データベースがまだそこまで集まっていないからでしょうか。
6つのカテゴリーの中でも、今回は特に「パッケージ」に関連がありそうな
- 消費
- 興味・関心
についてレポートしていきます!
今回は私の地元「静岡県」のデータを見てみることにしました。
消費動向を見える化!
上に並んだメニューから「消費」を選択するか、都道府県を選択後に下にスクロールしていけば消費に関するデータを見ることができます。
ここでは、
クレジットカードの決済情報などをもとに、「どこで」、「どんなものが消費されたのか」が調べられます!
①業種別の支出額はどう推移しているのか
まずは業種別の消費推移。
色々なジャンルの小売業別に消費の推移を、折れ線グラフで確認できます。
注目すべきは、「EC」(インターネット通販)の動向。
新型コロナウイルスの流行が国内で広がり始めた頃から5月に緊急事態宣言が解除されるまで、ECの支出額はすごい勢いで増えています。
緊急事態宣言解除後くらいのタイミング?でいったん下がっているものの、現在も数字は右肩上がりです。
オンラインが普及した、とは聞いてはいたものの、こうして実際にデータを見ると、本当にオンラインの需要が増えているんだなあと実感できます。
インターネット通販をまだ始められていない人は、すぐにECサイトを作ったり通販向けの商品、商品パッケージを作ると良いと思います!
②どんなものが多く消費されているのか
続いて、「POSで見る売上高動向」では、具体的にどんなものがよく買われているのか?を見ることができます。
介護・衛生用品の消費が爆発的に増えているのは、まあ当然かな…という感じですが、新型コロナウイルス流行以降、お酒の消費量がずっとプラスになっているのはなかなか興味深いです!
自宅にいることが増えて、飲酒量も上がったのですね。
家飲みをもっと楽しみ、充実した時間にできるような商品が今後伸びていくかもしれません。
人々の興味・関心はどう変化しているのかも分かる!
ここでは、
「どんなキーワードがたくさん検索されたのか?」
というデータをもとに、その地域の人々の興味・関心の変化を読み解くことができます!
例えば、「店舗」の検索回数が緊急事態宣言発令中にすごく上昇しており、今も高水準を保っています。
緊急事態宣言中に、”店舗”や”ネットショッピング”の検索が伸びています。マスクやデリバリーなどの需要が高まった時期ではありますが、“生活”の推移で健康や育児の関心が高まっており、それと関連したサービスや商品などにもニーズが高まったのではないかという仮説が立てられます。
V-RESUS 解説コラム「興味・関心」からわかること
また、生活スタイルを見直さなければいけない状況になり、身の回りの店舗を改めて調べる人が増えたのかもしれません。
小売店をされている方は、店舗情報や地図など、ネット上に情報がしっかり揃っているかを確認しておいたほうが良いかもしれません!
まとめ:新時代の戦略を立てるのに役に立つツールだった!
「それぞれのデータをどう読み解き、どう活用していけば良いか?」
をさらに知るために、同サイト内にある
解説コラム をぜひ読んでみてください!
さまざまな情報が飛び交い、不安や混乱ばかりの時勢ですが、
大事なのは一次情報を適切に摂取し、読み解くこと。
地域を再び活性化していくために、データを活かして未来に繋げていきましょう!