先日の投稿で、価値=「希少性」であると話しました。
では、どうやって希少性を作り出したらいいのでしょうか。
効率よく希少性を上げる方法の例を紹介します。
コンテンツ
価値=希少性だ!
ここで再度、価値=希少性 のおさらいをします。
希少性=どれだけ「ほかに代わりがきかないかどうか」で価値は上がります。
つまり、商品価値(希少性)を上げる=「差別化する」という行為です。
希少性はどうやって上げられるのか
「掛け合わせ」で価値を上げる
西野亮廣さんの著書「新・魔法のコンパス」(角川文庫)で、このような事が書かれています。
「職業の掛け合わせ」でキミの希少価値を上げろ。
※以下、私なりに要約しています!
一つの分野「A」に『1万時間』費やせば、100人に一人の人材になれる。
次は、まったく違う分野「B」に乗りこんで、そこで1万時間を費やす。
この「A」と「B」の両方を兼ねている人間は、「100人に一人×100人に一人」なので、1万人に一人。
この瞬間に希少価値が一気に上がる。
ちなみに、この「A」と「B」はなるべく離れた分野の方が望ましいそうです。
(西野さんだったら「お笑い芸人」×「絵本作家」ですよね。)
この「掛け合わせ」の考え方は、商品づくりにも通じるものです。
意外性のある2つのキーワードを掛け合わせて、効率よく差別化を図ってみましょう!
「掛け合わせ」で注目された商品たち
ここで、意外性のある組み合わせで注目を集めている3つの商品を紹介します!
食パンなのに跳び箱!?
大阪 パン ド サンジュの「とびばこパン」。
「食パン」と「とびばこ」という異色の組み合わせで大人気のとびばこパン。
本物の跳び箱のように横にスライスして、SNSにたくさんの写真が投稿されています。その写真を見たら、「自分もやってみたい!」と欲しくなりますね。
専用のギフトボックスも可愛くて、もらった人はまさか食パンだとは思いませんよね。きっと開けた瞬間、驚きと喜びがあると思います!
さらに食パン自体も天然酵母で原料にこだわっているので、見た目だけでない価値もしっかりと提供しています。
クッキーなのに文庫本!?
青森 ラグノオささきの「津軽」。
文豪 太宰治のふるさと青森のお菓子です。
太宰の代表作「津軽」の初版本をイメージしたレトロなパッケージデザインで、見た目はもう小説そのもの!
箱の中身もしおりが入っていたり、小説冒頭に記されている花が描かれていたりと世界観の演出にも余念がありません。
(ちなみにしおりには「これは、食べる文庫本です。」の遊び心溢れる文字!)
これは、太宰ファンは間違いなく買うでしょう…!
ういろうなのにアイスキャンディー!?
愛知 大須ういろの「ウイロバー」。
「ういろう」なのに「アイスキャンディー」のようなこの商品。
従来のういろうの和風なイメージを覆し、食べやすいバータイプに。
パッケージデザインも可愛くて、ういろうに馴染みがない若い人の間でも話題の商品になっています。
「〇〇なのに〇〇」がカギ!
上の商品に共通しているのは、
「〇〇なのに〇〇」
という、意外性のある掛け合わせをしているところ。
「天然酵母のおいしい食パンです!」
「青森のりんごを使ったおいしいクッキーです!」
「名古屋名物、ういろうを5種類セットにしました!」
もし商品のアピールがこれだけだったら…??
たぶん、注目される商品にはならなかったと思います。
「〇〇なのに〇〇!?」という意外性のある掛け合わせをすることで、
指名買いされるような唯一無二の存在となっています。
意外性のある組み合わせで
「驚き」や「遊び心」、「楽しさ」がうまれ、
それが他にはない価値になっていますね。
いかがでしたか?
それだけでは差別化がつけにくいな、という時は、「〇〇と掛け合わせたら面白いかな?」と考えてみてはいかがでしょうか。
考えてみて「ワクワクする」「楽しそう」と感じるものがいいと思います。
自分が考えていて楽しいと感じることが大事だと思います!
もし何か参考になれば幸いです!